一俵 太腕繁盛記



第1章  『ようこそ』

すし一俵のホームページへようこそおいで下さいました。 

パソコン初心者の私達にご協力下さいました皆様のおかげで、ホームページを立ち上げることが出来ました。ありがとうございます。 

金山に移転して18年。
一俵を支える多くのお客様、アルバイトさん、季節を彩る食材の話し、お店でお聞きした珍しい話など少しづつお話していきましょう。 

良くお店で尋ねられるのは一俵の名の由来です。 
金山へ移転する前は東別院で店を開いていました。
その店の先々代のおかみさんが一俵と言う名を付けたそうです。

“1人でも店の表で待っていてくれるように” と1人表をもじって一俵と名付けたそうです。

次の人に店を譲る時に店の名はこのまま残して欲しいと希望されそのまま一俵の名は3代の人に受け継がれたのです。 

カーナビで検索すると一俵と言う店は名古屋に2軒、東京に1軒あるそうです。
名古屋の南区にある店は一俵2代目の私の師匠にあたる方の店です。 
東京の店へは1度行ってみたい物です。





第2章  『修行時代』

 今をさかのぼる事35年、まだまだ日本は満たされていない時代でした。 

初任給1万5千円で朝から晩まで、1日も早く1人前の鮨職人になる夢を描き ひたすら汗するかつお少年が刈谷の光寿司にいました。

高校時代色々アルバイトした中で最も気に入った仕事です。 
なにぶんにも田舎の店でしたのでスーパーカブに乗って4k5kは出前に走るのは当たり前、夜中の出前は辛いものです。冬の雨の日は最悪です。 “お待ちどう様”の言葉も凍ります。おつりを出す手も震えます。 

そんな中でも楽しみだったのは病院への出前です。
きれいな看護婦さんが優しい言葉をかけてくれました。まさに白衣の天使です。

又出前先のさみしがりやのおばあちゃんの話相手をしてお駄賃を頂いたりもしました。そうゆう風情も今はすくなくなってしまいました。 

大変だったのは地域の集会所へ20個もの出前。
それがなんと日にちの間違いで、届け先ヘ着いても明かりが点いておらず、もちろん携帯電話もなく公衆電話も探すのが大変な時代です。店へ電話をしても“他の集会所を廻ってみてくれ” と言われ20人の出前を持ってあちらこちらを1時間も廻りくたびれはてたのが1番辛い思い出です。 

店の皆でその20人前をたいらげたのは嬉しかった思い出です。





第3章  『嬉しいお客様』


『かわいいお客様』

当店はよく若い方のデートの場にも利用されますが回数を経るごとに親密度も増しめでたくゴールインとい言う事もよくあります。 

結婚後も回数こそ減れお越し頂き又めでたく赤ちゃん誕生。
おすわりもできる頃になると3人仲良く顔を見せてくださいます。

こんな時は孫でも出来たような嬉しい気持ちになります。まだまだ硬い物が食べられない時は茶碗蒸しにご飯を入れて離乳食をお作りする事もあります。

ささやかな幸せを分けて頂くひと時です。 

そんな子供さんもあっというまに大きくなり “よその子は大きくなるのが早い” を実感します



『友有り遠方より来る』

 お店をしているとよい事は気軽に友人が尋ねて来てくれる事です。

こちらから行く事はめったになくても定期的に会いに着てくれるのはありがたい事です。 

先日も枚方から友人というよりも、恩人と言った方が正しい人が来てくれました。 

刈谷で修行時代のお客様です。
わざわざ今の店を探し尋ねてくれました。30年ぶりの再会でした。

あの頃はまだまだ未熟でちょつと気に入らない事があってふてくされて仕事をしているのを見つけると「かっチャン、そういうことはいけないよ」と注意をしてくれた人です。自分でも解っていたことでとても恥ずかしい思いをしました。それだけに忘れられない人です。

こんな再会があるとは人生又楽しです。





第4章  『パソコンウィルス』

 昨年10月無防備だった私はついにパソコンウィルスにかかってしまいました。

メールに添付されていたウィルスはパソコン内のメールアドレスを読み取り、すべての人に又ウィルスを発信。被害者だった私は同時に加害者になってしまいました。 

友人から「おかしいよ。」とメールがありすぐ、先のメールを開けない様連絡しました。
幸い携帯だったり、アドレスが変わっていたり、しばらくメールを見ていなくて助かったりした人が多かったです。又慎重な人は直ぐきずいて削除されたりしていました。 

会社ではほとんど対策がなされているようですが 個人の家ではまだまだ私と同じで無防備のようです。 

不幸にも感染された2名の方 今更ながらごめんなさい。  

ウィルスは3つのファイルに感染しましたが 幸いデーターは取り出すことができ パソコンのリカバリーになり 何度となくやり直しやっとインターネットの再開となりました。

 毎日毎日 地道に積み重ねた作業の道のりをたどりたどり 元どうりになるには莫大な時間がかかるものです。

ウィルスソフトのCMで「今度はかかる前に来て下さい。」とはまさに ぴったりの表現と感心いたします。

 外国ではウィルスの研究サークルがあり新しいウィルスを競い合って作っているのだそうですがもっと人の役に立つ事で競い合って欲しい物です。





第5章  『照る日 曇る日』

 水商売はネコの手も借りたい日もあればお客様の数より店員の数の多い日もあります。長い間商売をしていると色々な事があります。 

店内満員でてんてこ舞いを見るに見かね厨房に入り洗い物を手伝って下さったお客様が4人もいらっしゃいます。
2人は知り合いの人、あと2人はまったくのいちげんのお客さまです。

私が逆の立場だったら、そこまで出来るかと考えると、お2人の行動力には頭が下がります。

又2歳の子供を連れて仕事をしていた時、ぐずりかけると見かねてご自宅まで連れて行って遊んで下さり,お風呂まで入れて頂いたご近所の方もお2人ありました。

いまさらながら皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

その逆で暇をもてあます日もあります。
遊び上手なお客さまはそんな時はこれ幸とゲームをして私達を励ましてくれます。
“今から外来語を言ったら罰金。” とカタカナ言葉禁止のゲームにはいります日常会話には気ずかないけれど多くのカタカナ言葉が入っており頭を使います。

“大将これは何?” と言ってビールグラスを見せます。『うーん。びいどろの器かな?』セーフ。

“大将は野球はどこのファン〔本当はひいき〕?” ひっかけるつもりが自分でひっかかってしまいます。

『今乗っている車は何?』 “うーん。大冠〔クラウン〕だよ”

『どんな運動がすきですか?』 “小さな玉を棒で打って小さな穴に入れる運動” というような具合です。 

日頃使わないところを使ったのでこの日は忙しい日より疲れたなー。





続きは当店のブログ



『すし屋の宝物』でお楽しみ下さい!